大町・会津迎賓館にて2011年度 ORP(大町通り活性化協議会)5月 定例会を開催致しました。
開催日時:平成23年5月24日(火) 19:00~21:00
会場:会津迎賓館 4F
今回の定例会は、会津若松市建設部道路建設課さま、東北電力 会津若松支社さま、NTTインフラネット 会津若松支店さまをお招きさせて頂きまして、ディスカッションを行いました。
●テーマ「無電柱化について」
ORP発足以来初めて、東北電力(株)様、NTTインフラネット(株)様をお迎えして、大町通りの無電柱化計画に対して、現地調査を踏まえた具体的な工法の説明をいただき、大町通りの実際に即した、貴重なお話をお聞きすることができました。かなり白熱したディスカッションとなり、予想はしていましたが時間も忘れるほどの質疑応答が数多くございました。
無電柱化には大きく分けて次の3つがあります。
「地中化配線」、「軒下配線」、「裏配線」
この3つの配線方法を簡単に説明致しますと
~地中化配線~
配線を地中に潜らせ、無電柱化すること。その名のとおり道路上から電柱を無くし景観の改善や防災、路上スペースの確保などを目的に行われる。
~軒下配線~
電線を沿道家屋の軒下や軒先を橋渡しのイメージで配線するもので、電柱不要となる手法。
~裏配線~
無電柱化したい道路にある電線類を裏道に配線して、結果的にその道路から電柱を無くす。
様々な方法がありますね。
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それでは今回のディスカッション内容で、代表的なものを選別いたしました。
(Q.が大町通りの方々、ORP A.が今回出席下さったお三方)
Q.地震などによって国は無電柱を推薦はしないのか?安全なのではないか?
A.今後の復興計画によってはありえる。地域によって適正が違うので直ぐは難しい。
Q.今現在、大町通りにはどの配線方式が適しているか?
A.現在調査を進行中ではあるが、ウラ配線は条件的にはOKな場所もある。大町通りは距離が長いので全体的に観ると引っかかってしまう場所もでて来てしまうのも難点。地中化の場合も確実なことまでは言えないがデメリットは工期も長く、費用も高い。
Q.配線方式を混在的にできるか?
A.地形、住宅の問題をクリアし思慮中。何がどこに適するというのは、現在調査中。これから意見を交わして決定することが非常に多く、金額が掛かるところも出てくるのでそれらをクリアしての回答となりそう。
Q.地中化にしたとき電柱が無くともトランスミッター(変圧器)を置いたら置いたで邪魔である。場所の変更可能か?
A.裏配線などで会津美里町は裏配線専用道路を作った。しかし大町は住宅街のため難しい。宅地の中の隅に持ってくる等をして別の方法を考えているところ。
Q.トランスミッターから電磁波が出るのでは?家屋に近いと体に影響は?
A.現段階で人体に影響は見られない。
Q.何か配線方式で別の方法があったら教えて欲しい。
A.ソフト地上化も検討中。機器の数を減らす方式で変圧器(トランス)のみを上げる。安価でもあり、実際に福島市で実施もされている。
Q.通りの建物の大きさ、多さによって機器は少なくなるか?
A.少なくなる。しかしながら、今後どの様に人口の変化も見られるかを予測して作成しなければならないため細かな計算が必要。
等でした。
大町通りの思いは、通りを今以上に良くするためにはどの様な工夫が必要になるか?ということ。
震災に強いまち、人が足を運びやすいまち、交通の便が良いまち、みな思いは色々あるものの、それが顕著に出た定例会でありました。
次回にむけての課題も多く、サンプル地区などをみせてもらいたい、話し合うにはデータがまだ足り無すぎるという意見も。
次回の定例会にもお三方に出席頂ける様なので、進捗状況をもう少しお伝えできればと思っております。
次回の定例会は、6月24日(金)です。