大町通りはJR会津若松駅から一番近い商店街の通りとなっています。 約1km以上の長い通りで、大きく分けると5区画に分けられます。
駅前地区
駅から大町通りへの入り口の地区です。 ホテル、居酒屋、飲食店などが多くビジネス客などで賑わいを見せています。
大町四丁目地区
延命地蔵堂、実成寺、羽金邸など歴史的景観の建物が多く揃う地区です。 古くは会津と米沢を結ぶ旧街道も通ります。
大町三丁目地区
会津の歴史には欠かせない西軍墓地があります。 融通寺、弥勒寺などの寺も立ち並びます。 会津町方伝承館では会津の伝統工芸品などにも出会えます。
大町二丁目地区
昔ながらの既存のクランク道が、駅からだと最初に見られます。 道場小路と呼ばれる旧酒蔵などの土蔵群が見られる道にも隣接し、 漆器店や時計店等の歴史を感じさせる建物が多い地区です。
大町四ツ角地区
会津の旧街道はここから始まったと言われる由緒ある地区です。 東は神明通り、西は七日町にも通じ、今でも会津の交通の要所です。 また、野口英世青春通りの入口でもあります 。
※○丁目という表現は現在の町名とは全く関係ありませんが、昔の大町の呼び名がエリアや商店会としてそのまま生きています。
大町通りの『会津若松市自然景観指定緑地』及び『会津若松市歴史的景観指定建造物』
久遠山 実成寺 〔平成11年度指定〕
大町四丁目地区 大町二丁目6-35
概要 指定樹林(2,510㎡)
この実成寺は梶原家(平馬の系統)の菩提寺で本堂裏の大きな木の根元に梶原家の墓所があります。
ケヤキをはじめエノキ、サイカチ、イチョウ、シダレヤナギの巨木も息づいていて、本堂正面の一対のケヤキには、幹周6mのものも見られ、1615年に植樹されたと伝えられています。市街地において多くの巨木が生育する貴重な樹林です。
羽金住宅 〔平成15年度指定〕
大町三丁目地区 大町二丁目7-7
建築年 大正8年
黒々とした瓦葺の入母屋屋根、下見板張りと漆喰壁の建物、堂々とした住居部と重厚な構えの玄関を持つ蔵座敷が良好に維持管理されています。
明治期の土蔵も立ち並ぶ敷地には塀と門も再現され、往時の様子が伺えます。
小野寺漆器店 〔平成10年度指定〕
大町三丁目地区 大町二丁目1-5
建築年 明治元年
大町通りにある土蔵商店建築で、隣接の大島半兵衛商店と2件並んだ店蔵は、芦名時代から商業の中心地であったこの通りの面影を現在に伝えています。
大島半兵衛商店 〔平成10年度指定〕
大町三丁目地区 大町二丁目1-3
建築年 明治10年代
土蔵商店建築の漆器店で、隣接の小野寺漆器店との間の板塀からのぞく松の緑が、通りに潤いを与えています。
旧郡山銀行若松支店 〔平成14年度指定〕
大町四ツ角地区 大町一丁目9-8 
建築年 大正11年
大町四ツ角のランドマークとして親しまれてきた洋風建築。建築当時の先端様式であったアールデコが取り入れられ、当時の地域の先進性を示しています。
タイル貼りの外壁や上げ下げ窓が、今日の大正浪漫調のまちづくりに貢献しています。
滝谷建設工業(株)会津若松店社屋 〔平成11年度指定〕
大町四ツ角地区 大町一丁目2-8
建築年 昭和2年
正面に配された6本の円柱が建物の重厚さを醸し出しています。
隣接の白木屋漆器店とも相まって、この洋風建築の並びは七日町通りの往時の町並みを現在に伝えています。
(株)白木屋漆器店 〔平成9年度指定〕
大町四ツ角地区 大町一丁目2-10
建築年 大正3年
土蔵造りに近い技法を持った洋風建築で、建築学的にも興味深い建築物です。
また、大正時代の洋風建築として完成度が高く、外観が建築当時の形状で維持管理されています。
鈴木屋利兵衛 〔平成10年度指定〕
大町四ツ角地区  大町一丁目9-3
建築年 江戸後期
戊辰の戦いには薩長軍の屯所となった重厚な土蔵商店建築で、なまこ漆喰と上部の黒漆喰の店構えは歴史を感じさせます。
また、レンガ造りのうだつ(防火壁)がより一層の歴史的な雰囲気を漂わせています。
その他、大町通り周辺の景観
菊地金粉製作所 〔平成14年度指定〕
大町一丁目3-39
建築年 昭和11年
瓦屋根に、珍しい幅広の横目地の入った黒漆喰の土蔵造り。この建物は、
門構え及び塀と相まって、会津の伝統的な市街地景観を偲ばせます。
維持管理に十分な手が加えられ、施主の想いが今に引き継がれています。
田中稲荷神社 〔平成25年度指定〕
大町一丁目1-5
建築年 明治期建築
会津の初市「十日市」の神さま。文禄2年(1598)市神を祀ったのが初めとされています。
明示32年火事に強い土蔵造りとして建てられており、京都と会津に一つずつしかないものです。記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財です。

(株)満田屋 〔平成9年度指定〕
大町一丁目1-25
建築年 江戸~明治
蔵の連なりが会津の歴史を醸し出し、周囲の建物とともに景観性に秀でています。
連続性は景観には重要であり、良好に維持管理されています。
會津壹番館(旧會陽医院) 〔平成9年度指定〕
中町4-18
建築年 明治17年
野口英世ゆかりの建物として歴史性が顕著であり、景観性にも優れています。また、歴史的な町並みの雰囲気を醸し出しています。
福西本店・大町ガス燈 〔平成9年度指定〕
中町4-16
建築年 明治末~大正3年
土蔵商店住宅の代表的なもので、外観が建築当時の形状で良好に維持管理されています。また、歴史性が顕著であり、まとまりとしての景観性にも優れています。
遠藤米穀店 〔平成18年度指定〕
中町1-24
建築年 明治11年外
通りに面した外屋を有する店舗部の土蔵は、隣接する明治11年竣工の妻入りの土蔵とともに伝統的な会津の市街地景観を偲ばせます。
また、敷地奥の木造住居部も良好に維持管理され、大正浪漫が漂う野口英世青春通りの貴重な建造物です。
旧黒河内胃腸病医院 〔平成15年度指定〕
中町1-20
建築年 昭和11年
建築当時は大変モダンな建物だったことが、珍しい形状の屋根や天窓、壁面のレリーフなどから伺えます。
那智黒石で造られた塀とともに存在感を醸し出す姿は、野口英世青春通りにあって貴重な建物です。
文:会津若松市役所HP内 都市計画課さまから引用
電話:0242-39-1261  FAX:0242-39-1450
http://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/soshiki/toshikeikakuka/